異民族が共存するためには何が必要か

 〜特に日本人に対する「異民族」教育において〜

 

(大学のレポートとして書いたものを内容を一部省略して公開します。)

 

はじめに

 

 「異民族が共存するためには何が必要か」というテーマを考えるにあたって、
われわれ日本人が積極的に解答を見出だせる可能性は低い。

 日本において民族意識を感じる機会がほとんどないことは、大方の日本人が認めるところだろう。
そこで、「異民族共存」を考える準備段階として、
まず自分たちが参加している「日本」という社会の枠内で考えてみたい。

 具体的には、将来の状態に直結する、特に未成年への教育において、
「異民族」はどのように捉えられているか、また捉えられなければならないかを検討しながら、
具体的解決策や前進策を提示したい。

その際特に日本人に対する「異民族」教育を核に据える。
正しく異民族・異文化を知ることで、自分たちと同じ「人間」として認識でき、相互理解の足掛かりとなるほか、
いわれのない差別や偏見を取り除くことになると思っている。
裏返せば、正しく知る機会がなければ偏った見方になっても当然である。

 そもそも日本人は他国、他民族のことについてほとんど知らない。
さらに日常的に接する機会もない。
われわれはまず他国の複雑な民族事情に思いをいたらす前に、
生活レベルでよく知っており、当事者意識で問題にのぞむことができる国内の事情をよく理解し、
これと外国のケースを比較することで、国際的な「異民族」問題に対する議論への参加をなすべきであろう。

 

  1. 前提となる重要語句の本論における定義の確認 へ
  2. 日本における「異民族」教育 へ
  3. 具体的提言 へ

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