問7 下線部Cについて、楽器の種類と楽器の組み合わせとして誤っているものを、次の
アーエから1つ選び、記号で答えなさい。
   ア 弦楽器―---― コントラバス       イ 木管楽器―--―クラリネット
   ウ 金管楽器―---― サクソフォーン   エ 打楽器―---―ティンパ二

問題4  次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。

 いつごろから理科、とりわけ化学が好きになったのか、はっきりとした記憶はない。
なにか特別なきっかけがあったとも思えない。はっきりしているのは、小学校三年から高校
を卒業するまでの十年間、自然に恵まれた@飛騨高山で育ったということである。
東西南北どちらに向かっても、自宅から五分か十分も歩けば小川やたんぼがあり、その先はもう
山ばかりである。モウセンゴケをさがして湿地をはいずりまわったり、補虫網を振りかざ
して雑木林を走り回ったりするのが、日課であった。

 自然への興味はもっと小さい頃からあった。台風で根こそぎ倒れた大きな樹の根元から
無数のセミの幼虫がはい出してくる様子を、飽かず眺めていたこと、庭の樹にかけた小鳥
の巣のことで、兄と姉がひなを捕ろうかどうしようかといい合っているのを聞いて、早く
この手のひらにひなを載せてみたいと思ったことなど、おぼろげではあるが記憶に残って
いる。しかし、このような体験は当時の子供たちはだれでもしたことで、特別なことであっ
たとは思えない。たまたま私の場合は少年時代を過ごした高山の自然が、この体験を持続
させ膨(ふく)らませてくれたといえる。
 
 化学という学問は、原子や分子が互いに結合して物質ができる際の化学反応や、物質の
構造・性質を研究する自然科学の―部門である。自然の営み、とりわけ生命の営みは、す
べての化学反応の結果であるといってもいい過ぎではない。しかし、化学反応そのものは、
いくら自然に親しんだとしても、目の前で手に取るようには起こってくれない。
したがって、化学に出会う初めての機会は極めて限られていて、それは小学校での理科の授業や実
験であろう。幸い私の場合は学校での学習と並行して、家庭でもいろいろと体験すること
が多かった。


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