2002年度におこなった自分の実践ベスト3
(自画自賛ベスト3)

にかとま

 ・イノシシの授業
 ・効果音を使った体育の実践
 ・たすひく採点法による漢字テスト

以降、詳細とわたしの思いを書いていきます。
興味のある方はお読みいただければ幸いです。


 ・イノシシの授業
 身近な動物の現実の問題を扱ったので、子どもも具体的に考えた。
 1時間の授業のためにいろいろなところに足を運び、いろいろな人に話を聞き、いろいろな情報を集めて授業用の資料をその中から取捨選択した。一番よかったのは、そのように時間をかけて教材を追究することで、1時間の授業の中で子どもの様子に応じて、自分の蓄積情報の中から柔軟に対応できたことです。
  ▼授業の詳細


 ・効果音を使った体育の実践
 音を鳴らし、その音にあわせて体を動かすと楽しい!
 1年間で最も楽しんで授業準備ができた実践。(^^)
 「ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・ヒューン!」という効果音にあわせてボールを投げる練習をするというもの。
 クラス対抗のドッジボール大会のとき、あまりにもボールの投げ方がヘタだったので、ボールの投げ方の指導をしたい、と思ったのがきっかけ。クラスの状態が、特に体育では開放的になりすぎて好き勝手しがちで指示がとおりにくい面があったので、とにかく簡単でおもしろいボール投げの練習方法はないかと考えた。

 体育指導において、理屈も大事だが、音をとりいれることによって感覚的に理解することもなかなかいい。
 別に言葉で「イチ、ニッ、サン、ハイッ!」と言ってもいいのだが、ボールを投げたときにアニメの効果音のような、空気を切り裂くような音や、カミナリみたいな音が鳴ったら、それだけで楽しいじゃないか!(^0^)
 効果音はRolandソフトウェア音源とシーケンスソフトSingerSongWriterLiteを使ってパソコンでいじくって自作した。何種類もつくってCDにやきつけ、体育の時間に流した。
 指導のねらいは、音にあわせてリズムよく投球動作をすることで、
 1)予動(予備動作)をしっかり大きくとることをおぼえること
 2)運動のリズムをつかむこと


 ※予備動作について:
インパクトの瞬間に効率よく力を開放するためには、ためが必要。
なわとびの二重とびでも、「1・2・3・ドーン!」で二重とび、というのをそれまでにやっていたが、大きな動作にはそれだけの準備が必要であり、これをせずにいきなり大きな動作をおこなおうとすると無理が生じる。クラスの状態では、投げようとしたときに両手で胸にボールを持っている状態からいきなり投げようとしていたので、両手で押し出すような形になり、力強く遠くまでボールを投げられていなかった。
「ボールを投げる」際に必要なことは、野球のピッチャーのモーションに見るように、「大きくふりかぶって」というところ、ボールをいったん後ろに引く、ということだ。ここでは指示は割愛するが、だいたい次のような動作を音に対応させようと考えた。↓

子供たちは非常によろこんでやっていた
また、実施後に「ボールの投げ方が上手になったと思う人」を聞いたら、半数以上の子の手が上がった。
半数以上というのは、うちのクラスにしたらすごいことである。
 反省として、CDプレイヤーにボールが当たったり、振動でたびたび音が飛んだり止まったりしたので、その対策が必要。
  ▼効果音の実際


 ・たすひく採点法による漢字テスト
 ●実施理由
 1)ちょっとしたミスをする子が多かったので、「ちょっとしたミスがこんなにありますよ。本来ならこれくらいはとれるはずなんだよ」ということを毎回具体的に知らせたかった
 2)本来取れるはずの点を明示して励ましたかった
 3)字が雑な子が多かったので漢字テストのときくらいきれいに書いてほしいという願いを込めて。
 4)あっていれば満点、という上限をくずすことで、「さらに上を目指す」という向上心をあおる。

 ●実践内容
 採点するときに、字の丁寧な漢字にボーナス点をあたえ、ちょっとしたおしい間違いにはマイナス点をあたえるというもの。
 1)10問の漢字テストを実施。
   「見本どおりの字にはプラス1点、ちょっとしたおしいまちがいにはマイナス1点をします。」
   と採点方法を予告する。
 2)採点時、まずだいたい合っていたらマルとし、点数をつける。(10点満点)
 3)次に、とてもきれいに書けている漢字に○を増やし、二重○でかこむ。そばに+1と書く。
 4)漢字の細部にミスがある場合は、それに△をし、そばに-1と書く。
   (この規準を辛口にするかは学級実態による。私ははじめ、トメ・ハネ・ハライまではあまりこだわらなかった)
 5)点数の右上に、たす点とひく点をつづけて記入する。

これを継続することにより、かなり漢字をきれいにていねいに書くようになった。
漢字テストのときだけはきれいに書く、という子もいる。私はそれでいいと思っている。


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