かみしばいおに アンパンマンアレンジ

準備に使ったもの:

    カラーペン 紙 厚紙 セロテープ はさみ わりばし 付箋(紙芝居ウラ面に貼って、変更内容を記録した)

上演に使ったもの:

    紙芝居 紙芝居舞台 鬼の人形(角の着脱可) アンパンマン人形 ラジカセ MD(テープでも可。MDの場合接続コードがいる) 

    BGM=アニメ「アンパンマン」のオープニングテーマ「アンパンマンのマーチ」(歌:ドリーミング )

アレンジ方針・実践記録(紙芝居写真は上演時の順)

play1.JPG (23578 バイト) ●私自身の芝居経験(大学演劇団で役者2回)を生かし、
紙芝居だけに注目させようとせず、各々の役に徹することによって面白みを出す。

1枚目(←左写真画面)の子供のセリフ

「わあ、おもしろそうだ」

「こわそうな鬼・・・」

は、瞬間的に前にでて、見ている子供の役になりきって演技する。

▽上演後の反省:
思いっ切りオオゲサに役作りしたので、この導入は評判がよかった。

play1.JPG (23578 バイト) ●「」はこれまでの上演経験上ウケが悪かったので、
   子供たちが大好きなキャラクターに変更。

正義のヒーロー役ということで、アンパンマンを使用した。

紙芝居の絵の中の侍の顔の上に、自作のアンパンマンの顔を貼り付けた。

(後でとれるように、セロテープをワッカにして貼る)

    ●臨場感を出すために、せっかく紙芝居の中から鬼と侍が飛び出す設定なのであるから、

        実際に飛び出させる。すなわち、鬼と侍(→アンパンマン)の人形を使う。  

        アンパンマンの人形は幼稚園にあるもの(エプロンシアターの平面的な人形)をお借りした。

oni.JPG (14700 バイト) ●鬼の人形は、物語展開上、角がついたりとれたりするので、角の着脱ができるようにする。

     私は、紙で書いた鬼の絵のウラにわりばしをとりつけ、
  取り付け部分をセロテープのワッカにして上下移動ができるようにした。

     わりばしの太さは先端から漸増するので、角の長さ分よりも上に突き出ることはないが、ひっこめることはできる。

▽上演後の反省:鬼の人形が小さかったので、角の出し入れはわかりにくかった。
  当初は年少さん1クラス向けに計画していたが、
  1度見た子供にもアレンジバージョンをもう一度みせることになり、大人数の前でやったので余計見えにくかった。

play3.JPG (26126 バイト) ●鬼が子供をつかまえるシーンでは、実際に鬼の人形を持って追いかける

「みんな逃げて。鬼につかまった人は鬼になるよ!」

●紙芝居中のつかまった子供の名前は、実際につかまえた子供の名前に変更。
(これは、これまでも実施していたアイデア)

▽上演後の反省:
年少さんだと本気で演技すると泣いてしまう。
特に、つかまえた子は本気でおびえていたので気の毒だった。

鬼が飛び出すシーンでは上の服を脱いで赤いTシャツで子供の前にでることを計画していたが、忘れていた。(^^;)

●鬼が飛び出した後、観覧者側にいるシーンでは、
幼稚園の先生に鬼の人形をもっていただく。

play4.JPG (23473 バイト) ●中盤、観覧者である子供とのコミュニケーション(質問→応答)を図る。

1.侍(アンパンマン)が鬼(の角をつけた子供)をやっつけようとしているシーンで、

「このままやっつけてしまっていい?」

ときく。

(原作では侍が自分で間違いに気づくが、子供たちに教えてもらって気づくように変更)

2.アンパンマンが飛び出した後(写真左下)、

「鬼はどこにいるのかな?」

ときき、子供たちに案内させる。

●アンパンマン人形を持って観覧者側に入っていく。

※こういう、紙芝居のこちら側(観覧者側)にでてくるシーンが多いので、
セリフはある程度覚えておかなければならなかった。
(ホントの芝居みたい。セリフ覚えるの苦手なのに〜(^^;)

●アンパンマンが飛び出して事件が解決に向かう部分では、
BGMとして「アンパンマンのマーチ」を鳴らし、雰囲気を盛り上げる。

▽上演後の反省:MDに録音してあった音源の質が悪く、音がこもってしまっていた。

play6.JPG (21559 バイト)

●アンパンマンが鬼をつかまえて、子供の角を鬼に付け直すシーンで、鬼の人形の角を復活させる。

●最終画面、鬼がつかまった後の、つかまった子供の感想を聞くシーンは、蛇足的なのでカット。

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こんな感じでアレンジバージョンを行いました。
結果はまずまず、成功だったと思います。
実習最後に大きなイベントができて、よかったです。
協力いただいた西舞子幼稚園の先生方、ありがとうございました。

なお、紙芝居は明石市立図書館(JR明石駅前、明石公園内)で借りました。神戸市民でも借りることができます。
けっこうな数の紙芝居がおいてあります。

同時に、実演参考書として『紙芝居のはじまりはじまり<紙芝居の上手な演じ方>』 (右手和子 著)も借りて読みました。
紙芝居実演時の間の取り方、演出法など、実践的なことが書かれています。

また、アレンジ版の企画に関しては、幼稚園実習に行ったことがあり演劇のベテランであるアリーさんの助言をいただきました。ありがとね。


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