付録 1 雑誌全体の傾向をはかるために設けた各調査項目

 なるべく正確な判断を期するために、分析手順としてはこれらの調査項目の記入は掲載マンガの内容分析後に行った。掲載マンガの分析項目については付録2をご覧いただきたい。

 ( )内は具体的該当項目の説明、「:」の後に示してあるのは調査上の留意点およびその項目を設けた理由、その結果から判断される事項である。以下は調査項目の羅列になる。

基本データとして「誌名」「号数」「出版社名」「発売日、曜日」「定価」の記入

「表紙絵」「表紙文句」:
雑誌の看板となる掲載マンガ、またその雑誌のアピール・ポイントを知る指標

「付録」(特集記事を除く綴じ込み、別冊付録、「付録」と明記されたもの、「銀はがし」などゲーム性のあるもの):
付録は全て確認の上、組み立て付録は実際に組み立てる。付録の内容、組み立て付録では所要時間・難易度から対象読者層と雑誌としての性格を知る。

「プレゼント、懸賞商品」:
その雑誌がどのような品物を読者が好むと捉えているか。

「人気投票以外のアンケート項目」:
その雑誌が読者から引き出したい情報。読者の好みがどういった面で誌面に反映されているのか。

「特集」(他メディアなどの情報を取り扱ったもの、またそれと区別して特定掲載マンガに付随するもの)
「読み物」(毎号掲載されている独立して設けられたコーナー。占いなど):
雑誌の性格、特に力をいれている情報分野の把握

「広告」(基本的に1ページ以上を費やして特定商品やキャンペーンの広告を目的とするもの。同系統商品の広告が複数あればその数をカウントする):
商品戦略上の利用価値と利用状況。また商品の購買層と読者層は一致するとみなし、読者層の判断材料とする。

「読者ページ」(読者の投稿、お便りで成り立つコーナーの総ページ数および内容):
読者との双方向性をどの程度重要視しているか。読者層の推定。現代子ども像を知る上での判断材料。読者の性格の大体の傾向。

「掲載マンガ数」「連載作品数」「読み切り作品数」「男性作家数」「女性作家数」「ギャグ作品数」「ストーリー作品数」「4コマ作品数」「ストーリーマンガの平均ページ数」:
雑誌の性格。編集者の意識。出版方針。

「低年齢層への配慮」
(ふりがなの頻度。マンガの内容に関係のない所でのひらがなの使用量。幼児向けの言語表現)

「雑誌全体の性格診断」(その他の特記事項。掲載マンガ全体の傾向)


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