まるごと好きです (工藤直子 著)ちくま文庫 読書メモ
●印以降は引用。
「お話ごっこ」でみんなの人気者!
●みんなをひきつけるコツは、「ご当地ソング」ふうに話を仕立てること。
校門前の文房具屋のおばさんが、実は仙女だったり、校長先生が魔法使いの親分だったりする。
聞き役に徹したことで、相談相手として役立った!
●悩み事や相談事について意見や忠告をしない。
ふうん、ふうんとただ聞いている。
「どうしたらいいと思う?」と聞かれると、「どうしたらいいかねえ」と答える。
意見や忠告をしないというより、できないのだ。
一生懸命聞いていると、ほんとうに、わたしだって、その人の身になったら、どうしたらいいかわからないことが多い。
●(どうなっちゃったんだろう?)気になったが、ほじくらないことにした。
こちらからは根ほり葉ほりたずねない、相手が話したくなるまで何もしない、というのも
「聞き役」の条件である、と決めていたから。
「あやまり上手」で気分よし!
●コーチのカミナリが落ちると、わたしは、間髪をいれず、コーチに負けないくらいの大声であやまった。
「はいっ!」
「ごめんなさいッ!」
「わかりました!」
「すみません!」
そして、おヘソの奥から出る笑顔をひとつふんぱつしておいて、コーチに言われたことをはじめる。
これで、コーチのカミナリは最小限ですんだし、わたし自身、(でも)(だって)と思うより、ともかくまず大声であやまるほうが気分がサッパリして気持ちがよかった。
「自分とまず親友になる」
●「自分自身を愛せなくて、ひとを愛せるか」
以来、わたしは「自分とまず親友になる」ことを思い、いつのまにか口癖になっていた。
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